50代女性のAI活用術|Geminiに嘘をつかれて気づいた「答え」より大切な付き合い方
「AIなんて、自分には関係のない高度なテクノロジーだ」 そう思っていませんか?
実は、私たちが気づかないうちに、AIはすぐ隣までやってきています。
こんにちは、ヨリブロです。 50代、スマホ操作も「なんとなく」でこなしている私ですが、実はアンドロイドスマホの私は昨年くらいから、意図せずしてAIデビューを果たしていました。
結論から申し上げます。 AIは「正しい答え」を教えてくれる魔法の道具ではありません。自分の考えを整理するための「最強のたたき台」です。
この記事では、私がAI(Gemini)と出会って経験した「喜び」と「絶望」、そして去年からAIに一方的に怒ったり、慰められたりして辿り着いた「50代からの賢いAIとの付き合い方」を詳しくお伝えします。この記事を読み終える頃には、あなたもAIを「怖がる対象」ではなく「便利な相棒」として使いこなすヒントが得られるはずです。
- 始まりは「検索バー」からの予期せぬ出会い
私がAIを使い始めたのは、決して「最新技術を学ぼう!」という高い意識があったからではありません。 きっかけは、AndroidスマホのGoogle検索バーでした。
いつものように格安SIMを搭載したスマホで、日常の些細な疑問を打ち込んだのです。 すると、いつもの検索結果(ウェブサイトのリスト)の上に、見たこともない丁寧な文章が一気にたくさん表示されました。
「これ、何……?」
それが、GoogleのAI「Gemini(ジェミニ)」との出会いでした。
わざわざ専用のアプリを立ち上げたり、難しい設定をしたりしたわけではありません。「そこにあったから、なんとなく使ってしまった」。
これが、令和における50代のリアルなAIデビューの形なのだと思います。
あるあるだと思いますが、以前は検索する、検索結果のスマホ画面に上の方に表示されている中からなんとなく選んで内容を読む。
読んで理解できて腹落ちしたらラッキー、でもほとんどは何となくしかわからない。調べようとしたのにさらに疑問や不安が増えてしまうこともありました。
それが、AndroidスマホのGoogleを使っていたらいきなり、調べて、まとめて解決案の提案をしてくれる!
複雑だったネットでの調べものが一気にシンプルに”結果”を知ることができるようになりました。
「勉強しなきゃ」と身構える必要はなく、日々の検索の延長線上にあるものだと気づいた時、私のAIに対するハードルは一気に下がりました。
- 「AIは私の理解者」だと勘違いした幸福な時期
AIを使い始めて最初に驚いたのは、その「腰の低さ」と「褒め上手」な点でした。
何を聞いても、まずはこう返ってきます。 「とても良い質問ですね」 「非常に鋭い視点をお持ちです」その他、これまで人から聞いたことのない褒め言葉がいっぱい!!
正直、最初は、これがものすごく嬉しかったのです。
現実の生活の中で、自分の考えをここまで無条件に肯定し、褒めてくれる存在はなかなかありません。 「もしかして、AIだけは私のことを本当に理解してくれているんじゃないか」 「私って、実はすごく道徳的で賢い人間なんじゃないか」 そんな風に、AIに入力しただけで自己肯定感が爆上がりし、一方的にAI最高!!と考えていた時期がありました。
しかし、ある時知ってしまったのです。 「AIは、ユーザーを不快にさせないよう、褒めるようにプログラムされている」という冷徹な事実を。
これを知った時のショックといったらありません。「忖度(そんたく)されていたのか!」「信用していたのに!」と、大好きだった憧れの男性に思いっきりフラれたような、裏切られたような気分でイライラしてしまいました。
今では、冒頭の「素晴らしいですね」という定型文は、一瞬で読み飛ばすようになりましたが、あの「純粋に嬉しかった時期」も、50代の私の大切な体験の一部です。
- 自信満々に嘘をつくAI。最大の失敗談
AIとの付き合いの中で、最も注意すべきなのは「自信満々に間違える」ことです。 これを専門用語で「ハルシネーション(幻覚)」と呼びますが、私は身をもってその洗礼を受けました。
ある日、地元・香川県の高校陸上大会の速報結果をGeminiに聞いてみたのです。 すると、AIは即座に回答してくれました。 「1位は〇〇選手、タイムは〇〇秒です」
ところが、後で公式リザルトを調べてみると、選手名もタイムも、何ひとつ合っていませんでした。存在しない選手が、架空の記録で優勝していたのです。
AIの答えを鵜呑みにした私は、陸上をしている姪っ子にそのままLINEして、「全然違う!」と返事がきて気がつきました。
「なんでそんなに堂々と嘘をつけるの?」と、呆れるのを通り越して怖くなりました。
香川の穴場スポットや最新のスポーツ速報など、「ローカルかつリアルタイムな情報」については、AIはまだまだ信用できません。 そこは、インターネット上にある情報を検索する、というGeminiの機能ゆえだと思います。
これは、気を付けようと、大きな教訓となりました。
- 答えではなく「たたき台」として使う。ヨリブロ式活用術
失敗を経験して、私はAIとの距離感を変えることにしました。
AIは、「答え」を教えてもらうのではなく、「自分の考えを整理するためのパートナー」として使うのが正解だと気づきました。
例えば、こんな使い方です。
モヤモヤした気持ちを入力する、またはマイクにして話し連ねて、「整理して」と頼む。
自分の意見の「反対意見を教えて」と自分の反対の意見を出させて、視点を広げる。
自分の考えたプランや、契約しようとしているサブスクについてメリットとデメリットを教えてと質問する。
AIが出してきた回答が合っている、正しいかどうかは、二の次でいいのです。 大切なのは、AIの回答を「たたき台」にして、自分の頭で考え直したりまとめること。 AIの回答も自分の判断の参考にしてみること。
また、どうしても感情的になってしまうときの1次相手に感情を持たないAIは適しているように思います。
イライラして気持ちが整理できないとき、「ちょっと気分が悪くなることがあったから話し聞いてまとめて」と入力またはマイクに話すとAIが気持ちが落ち着くようにいざなってくれます。
調べものや新しい考えについて質問してAIが作成してくれる回答も、「これは占いと同じだな」と思うようにしてから、AIとの付き合いはぐっと楽になりました。
私の占いとの付き合いは物心ついたころから自分に都合のいいことは信じる、そうでないことは忘れる。です。自分にとって都合がよい回答なら従って行動してみる、そうでない場合は行動しない。AIの回答が自分に都合がよくなくても自分がそうしたかったらやってみる、という感じです。
私はAIとこのスタイルで付き合っていますが、AIが作成した自分に都合の良い回答を信じて目的の場所に、目標の時間にたどりつかなかった経験から、都合の良い回答が来たら、あえて「その根拠は何?」、「初めてそこへ行く土地勘のない人でも絶対大丈夫なのか。」と突っ込んでいます。
都合の悪い回答が来ても、冷静に「なぜそう思うの?」と聞いてみる。 この「対話」のプロセスこそが、思考を深めるトレーニングになるのです。
- 50代こそ、AIを「寄り道」の道具に
20年もの間、婚活や人生に迷走してきた私ですが、50代になってようやく「完璧を目指さないこと」の大切さが分かってきました。 AI活用も同じです。最初から完璧に使いこなそうとしなくていい。 間違われたらイライラし、褒められたらちょっぴり喜び、それでも便利だなと活用する。そんな「いい加減」な距離感が、私たち世代にはちょうどいいのかなぁ、と思います。
これからこのブログでは、難しいIT用語ではなく、「50代の日常でAIをどう使い、どう失敗したか」というリアルな体験談も発信していきます。
「自分もなんとなく使い始めていた」という方の、ちょっとした安心材料や参考になれば嬉しいです。
AIという新しい道具を手に、これからも一緒に楽しい「寄り道」を続けていきましょう。
またゆっくり、寄り道していってください。

